タンス(チェスト)は身近な家具なのに、意外と選ぶのに苦労します。あなたも「このデザインで、部屋に合うかな?」とか「この大きさで、収納力は足りるかな?」と悩んでいませんか?
タンスを選ぶ際は、さまざまなポイントを検討しなければなりません。そのポイントを知っておくと、あなたのお部屋にぴったりの、実用性とデザイン性を兼ね備えたタンスに巡り会いやすくなります。
本稿では、人気のタンス5選と、タンス選びのポイントをご紹介します。あなたも、本稿を参考にすてきなタンスを見つけてみませんか?
エアリゾームで人気のタンス・チェスト5選
それではさっそく、エアリゾームで人気のタンスやチェスト(引き出しタンス)をご紹介します。タンス選びの参考にご覧ください。
KLIM (クリム):小さなお部屋にも置きやすいスリムサイズ
KLIMは、シリーズ展開しているマルチチェストです。横幅や引き出しの大きさが異なるものを複数ご用意していますので、リビング・寝室・子ども部屋など、さまざまな空間でご利用いただけます。
奥行約30cmのスリムサイズですので、コンパクトなお部屋でも置きやすいでしょう。ひとり暮らしのワンルームや洗面脱衣室などの小さな空間でも、大活躍してくれますよ。
KLIMの引き出しは、通気性に優れた不織布素材でできています。湿気がこもりにくく、衣類やタオルの収納にぴったりです。カラーバリエーションは、グレーとブラウンの2タイプをご用意しました。
引き出しは、取り外して気軽に運べる重量です。洗濯物をたたむ場所に運んでたたむ作業と片付ける作業を同時に行ったり、お子さまのオモチャをその場でサッとしまったりできますよ。
BILLS (ビルズ):ヴィンテージ系スタイルのお部屋にぴったり
BILLSは、シリーズ展開しているドロワーチェストです。今回ご紹介するチェストだけでなく、オープンシェルフやハンガーラック、テーブル、テレビボードなどもラインナップしています。
チェストは、1列タイプから4列タイプまで4種類をご用意しています。家具をシリーズでそろえると、簡単にコーディネートできます。空間をヴィンテージな雰囲気でまとめたい方におすすめですよ。
BILLSは、ヴィンテージ特有の野暮ったさを抑えるため、現代的なアレンジを加えてデザインしました。脚を付け、引き出しにパンチング加工を施すことで、重厚感に偏重しないように工夫しています。
存在感のあるパイン集成材の天板と、マットブラックに粉体塗装されたフレームや引き出しが、インテリアのアクセントになってくれますよ。静かで落ち着いた存在感をお楽しみください。
Anri Hanger Rack (アンリハンガーラック):ワンルームにぴったり
Anri Hanger Rackは、ひとり暮らしのお部屋にぴったりの洋タンスです。奥行を「約40cm」に抑え、一般的な洋服ダンスより浅くしてありますので、コンパクトなお部屋にも置きやすいですよ。
Anri Hanger Rackの優しいホワイトの躯体と、シンプルかつエレガントなデザインが、あなたのお部屋を明るく華やかにしてくれるでしょう。北欧モダンやコースタルスタイルのお部屋にぴったりです。
ハンガーラック部分はオープになっていますので、かさばるアウターも収納できます。下段には引き出しがありますので、インナーやタオルなども収納可能。マルチ収納で暮らしをサポートします。
ミラー付きの扉は姿見になります。毎日のお出かけ前の身だしなみチェックに欠かせません。扉の中は多用途収納になっていて、洋服から小物やバッグまで、毎日使う物をこれ1台で収納できますよ。
ARMELLE (アルメル):アクセサリー管理が簡単になるチェスト
ARMELLEは、毎日着る洋服や身につけるアクセサリーをまとめて収納するのに便利な、ディスプレー付きのデザインチェストです。ARMELLEがあれば、お出かけ準備が快適になります。
ARMELLEなら、洋服に合わせたアクセサリー選びがスムーズになります。管理がしやすく「どこに置いたか分からなくなった」「キズやホコリが付きそうで心配」といったお悩みから解放されますよ。
ARMELLEの引き出し収納は、小サイズが2杯と大サイズが3杯あり、大容量です。洋服やタオルなど、たっぷり収納していただけます。脚付きで、最下段の引き出しでも出し入れしやすい設計です。
デザインは美しい木目調で、かつ取っ手のないミニマルなフォルム。シンプルで、どんな空間にも溶け込みやすいでしょう。とりわけ、北欧スタイルのお部屋にぴったりですよ。
NORFOLK CHEST (ノーフォークチェスト):デザインと収納量を両立
NORFOLKは、シリーズ展開している収納家具です。今回ご紹介するチェストタイプ意外に、扉の付いているキャビネットタイプもあり、設置スペースやお部屋の雰囲気に合わせてご選択いただけます。
チェストタイプのNORFOLKは、洋服やタオルなどをたっぷり収納できるワイドな引き出しが付いています。横幅80cmタイプなら、Tシャツ約90着。横幅120cmタイプなら、Tシャツ約140着を収納できますよ。
NORFOLKは、天板から引き出し内部まで、キズや汚れに強いメラミン化粧板で仕上げてあります。少しザラつきのある肌ざわりや、くっきり美しい木目調が、シックな高級感を演出してくれます。
NORFOLKのデザインは、重厚な雰囲気の中にも軽快さが感じられる、すっきりとした印象です。けれん味のない上品な雰囲気と、程よいヴィンテージ感をお楽しみいただけます。
家具通販店がおすすめする、タンス・チェストの選び方
つづいて、タンスの選び方をご紹介します。タンスを選ぶ際は、以下のポイントに着目していただくとよいでしょう。
- 種類
- サイズ
- 素材
- 機能
- デザイン
- 耐震
それぞれ詳しく解説していきます。
【種類】を覚えて、自分にぴったりのタンスを選ぼう
まずは、タンスの種類を把握しておきましょう。種類を知っていると、タンス選びの選択肢が広がります。
タンスを大別すると、以下の3つに分けられます。
衣装タンス | 着物や和服を収納するタンス。和服を収納するための「衣装盆」が付いている。一般的に、上下に分割できて、下側に引き出しが付いている。 |
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洋服タンス | おもに洋服を収納するタンスで、他のタンスより奥行がある。扉を開くとハンガーを掛けるパイプが通っている。扉の内側に鏡とネクタイ掛けが付いているものもある。 |
整理タンス | おもに物を整理収納するためのタンス。大小さまざまな引き出しが付いていて、衣料だけでなく、バックや小物の収納にも向いている。扉や引き戸が付いているものもある。 |
衣装タンス(衣裳タンス)も洋服タンスも、衣類をしまうタンスです。ただし、着物は寝かしてしまい、洋服はハンガーに掛けてしまいますので、その差が両者のデザインに表れています。
現代の住宅では、衣装タンスはあまり使われなくなっています。お部屋にクローゼットがある場合は、洋服タンスも不要かもしれません。ですから、ほとんどの方に必要なのは整理タンスでしょう。
他にも以下のように表記されている場合がありますが、ほとんどは洋服タンスか整理タンスに分類できます。
チェスト | 引き出し収納のこと。整理タンスと同義で使われることが多い言葉。人によっては、洋風のものをチェスト、和風のものをタンスと呼んでいる。 |
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サイドボード | 背の低い整理タンスのこと。元々は、ダイニングテーブルのそばに置かれ、配膳に使われたり、食器等をしまったりするのに使われていた。 |
キャビネット | 収納できる箱形家具の総称。飾り棚やキッチンで使う収納戸棚、オフィスで使う書類保管家具を指す場合が多い。 |
ワードローブ | 洋服タンスのこと。クローゼットや洋服をしまうための設備を指す場合もある。 |
ドレッサー | 鏡付きの整理タンス(化粧タンス)のこと。化粧をするために使われる。皿をディスプレー収納するための食器棚を指す場合もある。 |
タンス選びをされる際は、まず上述の種類を頭に入れておくとスムーズに進みます。
なお、引き出しのことを「ドロワー」と表記しているメディアもあります。あわせて覚えておかれるとよいでしょう。
【サイズ】は、欲しい収納力と設置場所に合わせる
欲しいタンスの種類が定まったら、次はサイズを検討しましょう。サイズで収納力が決まります。
とは言え、収納力だけ考えてサイズを決めればいいわけではありません。他に考慮すべきことが、いろいろあります。
たとえば、こんなことです。
- 設置場所
- 生活動線
- 搬入経路
- 圧迫感
当然ですが、設置スペースを超えるサイズのタンスは置けません。タンスのサイズを検討する際は、事前に設置スペースの「横幅・奥行・高さ」を測っておきましょう。
設置スペースを考える際は、生活動線のことも考慮する必要があります。タンスのせいで移動しにくくなってしまうと、通るたびにストレスが募ります。
同じく、搬入経路のことも考慮する必要があります。完成品のタンスは大きいので、ちゃんと搬入できるかご確認ください。よく分からない場合は、家具店に相談されるとよいでしょう。
タンスの「横幅・奥行・高さ」について、もう少し補足説明をしておきましょう。
横幅は、設置スペースに合わせる
横幅は、設置スペースに合わせましょう。先述のとおり、動線も確保してください。通路の幅は、少なくとも50cm程度。腰の高さを超えるタンスを置く場合は、60cm程度確保しましょう。
また、扉を開けるためのスペースや、カーテンを引くためのスペースが残るようにご配慮ください。コンセントの差し込み口も、隠れないようにする必要があります。
奥行は、通路を確保できるように注意する
タンスの奥行を検討する際も、横幅と同じことが言えます。設置スペースとタンスの前の通路幅を考慮して、決定しましょう。とくに、洋服タンスは奥行が60cm程度ありますのでご注意ください。
一方、整理タンスは奥行45cm前後のものが多く、小さなお部屋にも置きやすいでしょう。スペースが限られているお部屋には、洋服タンスより整理タンスのほうが向いています。
たとえばワンルームマンションなら、洋服タンスをひとつ置くより、整理タンスとハンガーラックを置くほうがよいかもしれません。ハンガーラックであれば、奥行30~40cm程度のものもあります。
高さは、収納力や圧迫感に影響する
背の高いタンスは、お部屋の間仕切りにも使えます。また、収納力のあるものが多く、丈の長い服をしまいやすいでしょう。ただし、圧迫感が出やすいので小さなお部屋には向いていません。
一方、背の低いタンスは、天板に物を置いたりディスプレーしたりできます。圧迫感が少なく、脚付きのものは見た目が軽やかです。ただし、収納力は背の高いタンスに劣りがちです。
どちらも一長一短がありますので、ご都合に合うほうを選んでください。
【素材】は、見た目だけでなく総合的な判断で選ぶ
素材は重量や耐久性、掃除のしやすさ、デザインなどに影響します。タンスに使われるおもな素材を4つご紹介しましょう。
木 | 種類が豊富で、樹種によって表情が変わる。無垢材を使ったものは風合いがよく、調湿効果も高い。合板に、天然木の突板やメラミン樹脂などの化粧板を貼り合わせたものもある。 |
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プラスチック | 軽量で扱いやすく、移動に便利。比較的リーズナブルなものが多い。湿気や腐食、虫害に強いため、クローゼットや押し入れ内などにも設置しやすい。透明なタイプは中身が見える。 |
スチール | 耐久性や堅牢性に優れた素材。ステンレスや塗装されたスチールを使い、サビないように工夫されている。やや冷たい印象があるが、モダン系スタイルの家具に欠かせない素材。 |
布 | おもに引き出しに使われる。軽量で、見た目も軽やかな素材。通気性がよく、むれにくい。カラーバリエーションが豊富。 |
素材を検討する際は、見た目だけでなく、移動のしやすさや日常のメンテナンスなども考慮して総合的に判断する必要があります。
【機能】は、必要に応じて付加する
タンスの機能は、必要に応じて付加しましょう。―― と言っても、タンスの機能は限られています。代表的なものをご紹介しましょう。
ハンガーパイプ付き | 洋服タンスに多い機能。アウターウエアやシワになりやすいものを収納するのに便利。 |
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鏡付き | 洋服タンスに多い機能。身だしなみチェックができる。 |
キャスター付き | 小型のチェストに多い機能。掃除や配置換えの際に移動がラク。 |
機能にこだわりすぎると、タンスの選択肢が減ってしまいます。ですから、絶対に必要なもの以外は、必須条件から外していただくほうがよいでしょう。
機能とは少し違いますが、扉の開き勝手にもご注目ください。おもな扉と特徴をご紹介します。
引き出し | 手前にスライドさせるタイプ。物の出し入れがしやすく、奥まで有効活用できる。 |
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開き扉 | 扉の左辺または右辺を軸に、手前に開くタイプ。丈のあるものを収納しやすい。 |
引き戸 | 横にスライドさせて開くタイプ。タンスの前のスペースが狭いときに便利。 |
収納するものが衣類だけなら、引き出しがよいでしょう。丈の長い服やシワになりやすい服をしまうなら、開き扉でハンガーパイプ付きのタンスが便利です。
このように、何をしまうかによって都合のよい開き勝手が変わります。細かいことですが、忘れずにご検討ください。
【デザイン】は、他のインテリアとコーディネートしよう
比較的大きな家具であるタンスは、デザインしだいでお部屋の雰囲気を左右するほどの影響力を持っています。ですから、タンスをインテリア(内装・家具・照明など)に調和させる意識が必要です。
タンスをインテリアに調和させるコツを、ふたつご紹介しましょう。
- 他の家具とスタイルをそろえる
- カラーコーディネートを意識する
まずは、家具同士のコーディネートを意識しましょう。他の家具のスタイル(色や素材、意匠など)に注目して、タンスのスタイルも合わせてみてください。
その次は、他のインテリアとのカラーコーディネートも意識してみましょう。ここで覚えておきたいのが、色のバランスです。お部屋の色を3つのグループに分けていただくと、考えやすいですよ。
ベースカラー | 全体の70%くらいを占める基調色。おもに壁や天井に使われる色。 |
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アソートカラー | 全体の25%くらいを占める従属色。おもに床や家具、ドアなどに使われる色。 |
アクセントカラー | 全体の5%くらいを占める差し色。小物や絵画、花や観葉植物の色。 |
一般的に、家具はアソートカラーのグループに入るケースが多いでしょう。しかし大型のタンスは、場合によってはベースカラーのグループに入れて、存在感を薄れさせたほうがよい場合もあります。
タンスをベースカラーのグループに入れるなら、壁紙の色に合わせる必要があります。
【耐震】にも配慮した大きさのものを選ぼう
タンスのような大型の家具は、耐震性も考慮しておきたいところです。とは言え、家具そのものには耐震性がありません。ですから「大規模地震が発生すると、家具は必ず倒れる」と考えるべきです。
転倒防止策を実施して倒れないようにすることが大切ですが、タンスの選び方にも気を配ってください。たとえば、椅子やベッドの近くに置くタンスは、背の低いものにするほうが安心でしょう。
また、避難動線の近くにはタンスを置かないようにしましょう。ドアの前に大型のタンスが倒れると、ドアが開かなくなり、避難の妨げになります。配置場所を考えて、適切なタンスを選びましょう。
まとめ:あなたにぴったりのタンス・チェストを見つけよう
エアリゾームで人気のタンスと、タンスの選び方をご紹介しました。いかがでしたか?あなたにぴったりのタンスは、見つかりそうでしょうか?
「クローゼットや納戸が少なくて困っている」とおっしゃる方が少なくありません。しかし、諦めるのは早いです。お気に入りのタンスを置くことで、収納力をアップできます。
タンスの種類やサイズの選び方を理解すれば、コンパクトなお部屋でも活躍してくれるタンスに巡り会えます。デザイン性を考慮すれば、お部屋の雰囲気も洗練されますよ。
あなたの生活をサポートしてくれる、あなた好みのタンスに出会えることを願っています。