あなたは「リビングに本棚を置きたいけど、選び方のポイントが分からない」とか「限られたスペースを有効活用できて、インテリアにもなじむ本棚、ないかな?」と悩んでいませんか?
リビングは、家族だけでなくお客さまも集まる大切な空間です。ですから、スッキリとしたおしゃれな本棚を置いて、お客さまも快適に過ごせるリビング空間にしておきたいですよね。
本稿では、リビングにマッチする本棚の選び方や、おしゃれな実例、おすすめの商品などをご紹介します。あなたも、本稿を参考に、長く愛用できる本棚を見つけてみませんか?
リビングに置く本棚の選び方
さっそく、リビング用の本棚を探している方のために、選び方のポイントをふたつご紹介しましょう。
置き場所を決めて、サイズを検討しよう
まずは置き場所を決め、サイズを検討してください。先にこのふたつを押さえておくと、あとでつまずきにくいでしょう。
最初にデザイン重視で本棚を選んでしまうと、置き場所探しでつまずくケースが少なくありません。じつは、リビングは意外と本棚を置くのが難しい部屋です。
どういうことか、ご説明しましょう。
リビングに本棚を置くのは、意外と難しい?
本棚の置き場所を検討しはじめると「リビングに本棚を置くのって、意外と難しいな」と感じるかもしれません。なぜなら、リビングは本棚を置くのに適した壁が少ないからです。
リビングには、こんな特徴があります。
- ダイニングやキッチンと繋がっている場合、壁が少ない
- 窓やテレビが貴重な壁の大部分を占領している
- わずかしかない壁にスイッチやコンセントが付いている
さらに、リビングは南向きにつくられるケースが多いため日光が入りやすく、場所を選ばないと本が日焼けしてしまいます。
とは言え、見方を変えれば「選択肢が限られるため、置き場所に迷わなくて済む」とも考えられます。「置ける場所を特定して、そこに合うサイズの本棚を選ぶ」が基本スタンスになるでしょう。
―― 設置場所選びのポイントをまとめておきます。
- 本棚を置くのにじゅうぶんな横幅があるか
- コンセントやスイッチが隠れないか
- ドアやカーテンに干渉しないか
- 直射日光で本が日焼けしないか
リビングの壁際に本棚を置きたい方は、上述の点を考慮してください。
意外な置き場所も検討しよう
リビングに適当な壁がない場合は、意外な場所も活用したいところです。
たとえば、こんな場所を本棚にできないでしょうか?1箇所で足りなければ、複数箇所を使うのもありですよ。
- キッチンカウンターの下
- テレビ回り
- リビングとダイニングの間仕切り部分
キッチンカウンターの下は、デッドスペースになっているご家庭が多いでしょう。テレビ回りも、活用仕切れていないご家庭が多いです。壁一面を本棚化することも検討してみましょう。
リビングとダイニングの間仕切りとして、本棚を置く方法もあります。他には、マガジンラックが付いているテレビボードやサイドテーブルを利用するのもよい方法です。
本棚は「高さ・奥行・横幅」それぞれ注意点が異なる
本棚を選ぶ際は「高さ・奥行・横幅」それぞれ注意を払う必要があります。まず「横幅」は、先述のとおり、本棚の設置スペースに依存します。
「高さ」は、圧迫感に注意しましょう。背の高い本棚は、収納力があるものの、圧迫感が出やすいです。とりわけ、リビングは背の低い家具が多いので、背の高い家具は目立ちます。
背の高い本棚を選ぶ際のポイント
- なるべく圧迫感を減らしたいなら、明るい色の本棚を選ぶとよいでしょう。壁紙に似た色の本棚なら、さらに目立ちにくくなります。
「奥行」は、収納したい本のサイズに合わせましょう。本はサイズが豊富で、さまざまな幅のものがあります。目安を載せておきましょう。
- 一般的な文庫本:W105mm×H148mm
- 少年・少女マンガ:W112mm×H174mm
- 単行本:W127mm×H188mm
- 青年・レディースマンガ:W128mm×H182mm
- ハードカバーの本や教科書:W148mm×H210mm
- 雑誌:W182mm×H257mm
- 女性誌やファッション誌:W210mm×H257mm
- 画集や写真集:W210mm×H297mm
通路幅にも注意しましょう。本棚の奥行が深すぎて本棚の前の通路が狭くなると、生活しづらいリビングになってしまいます。
本棚の前の通路は60cm程度必要です。誰かが本を選んでいるうしろを、別の誰かが通過できるようにする場合は、少なくとも1m程度必要でしょう。
なお、自分で組み立てなくて済む「完成品」を買う場合は、設置場所まで搬入できるかよく確認しておきましょう。
リビングの雰囲気に合うものを選ぼう
本棚も、リビングのインテリアの一部です。ちゃんとコーディネートして、リビング全体で調和するようにしたいですよね。
さて、本棚とリビングのインテリアをなじませるにはどうすればいいのでしょうか?―― コツをご紹介しましょう。
- 家具のテイストを合わせる
- カラーコーディネートを意識する
「家具のテイスト」とは「スタイル、デザイン、色調、素材」のことだとお考えください。
たとえば本棚と、リビング・ダイニングにある以下の家具のテイストを合わせると、統一感が出て調和しやすくなります。
- ソファ
- ローテーブル
- テレビボード
- リビングボード
- ダイニングチェア
- ダイニングテーブル
- カップボード
「テイストを合わせるの、難しそう」と感じた方は、何かひとつ共通点をつくってみてはいかがでしょうか。一例をあげると「全家具、マットブラックのスチール製の脚付きにする」といった感じです。
色調に関しては、他の家具だけでなく、リビング全体を意識したカラーコーディネートを心がけていただくとよいでしょう。色は、インテリアの印象を大きく左右します。
たとえば、木製の本棚を選ぶ場合は、床やドアの色に合わせると統一感のある空間になります。スチール製の本棚を選ぶ場合は、壁紙の色に合わせると、圧迫感の少ない空間になるでしょう。
リビングに本棚を置く際のポイント
つづいて「リビングの本棚をスッキリおしゃれに見せる方法」と「地震対策」について解説しましょう。
リビングの本棚をスッキリおしゃれに見せる方法
先述のとおり、本棚もインテリアの一部です。しかし、本はサイズやデザインのバリエーションが豊富で、整然と収納する難度が高めです。
ですから、リビングに本棚を置くと、なんとなく雑然とした印象の空間になってしまうことがあります。とくに、目線の高さがゴチャゴチャしていると、煩雑な印象が強まります。
では、どうすれば本棚がスッキリおしゃれに見えるのでしょうか?―― コツをご紹介しましょう。
- 余白の空間を設ける
- 背表紙の面を合わせる
- ブックスタンドにこだわる
- おしゃれな洋書を忍ばせる
立ったときやソファに腰掛けたときの目線の高さの棚は、できるだけスッキリさせましょう。棚ギュウギュウに本を詰めず、余白の空間を設けて、小さな観葉植物やオーナメントを飾るとよいでしょう。
ポイント
- 目線より高い位置に重量感のあるものを置くと、圧迫感が出てしまいます。目線より上の棚は、小さな本や、軽そうに見える素材の収納ボックスなどを置くとよいでしょう。
本を本棚の背面まで押し込むと、並んだ本の背表紙がそろわずガタガタになります。背表紙の面をそろえて並べる(奥の小口側がガタガタになる)と、スッキリした印象になりますよ。
それから、お客さまの目に触れるリビングの本棚は、ブックスタンドにもこだわりたいですね。いかにも事務用品的なものではなく、オブジェのようなものを探してみてはどうでしょうか。
さり気なく、装丁の美しい洋書を忍ばせておくのもグッド。あくまでインテリアコーディネートのためのアイテムです。古本市で、安くてとびきりおしゃれな本を探してみましょう。
どうしてもスッキリしそうにない場合は、扉が付いている本棚にするとよいでしょう。
必ず、地震対策を実施しよう
リビングは人が集まりやすい場所です。ですから、地震が起こった際に、本棚が転倒したり本が飛び出したりしないように念入りに対策しておく必要があります。
「転倒・移動防止対策」と「落下・飛び出し防止対策」をご紹介しましょう。
転倒・移動防止対策
転倒対策器具(L型金具等)を使い、家具と壁をネジ留めしましょう。壁に穴を開けられない場合は、ポール式器具(つっぱり棒)とストッパー式器具(前面下部に挟み込む器具)を併用するとよいです。
倒れたときのことを考えて、レイアウトを工夫しましょう。たとえば、こんなことに気をつけてください。
- ドアや窓、避難経路をふさがない位置に置く
- ソファ等、人がよくいる場所に倒れてこないように置く
- 飛散した本が火災の原因にならないように、ストーブ等から離す
上下に分離できる二段式本棚は、連結器具で上段と下段を連結しましょう。重たい本を下に収納して、重心を下げ、本棚を揺れにくくすることも大切です。
落下・飛び出し防止対策
扉がある本棚は、扉開放防止器具を付けるとよいでしょう。ガラスを使用している扉は、割れたときのことを考えて飛散防止フィルムを貼っておきましょう。
扉がないものは、オープン棚用の落下防止器具を取り付けましょう。バータイプやベルトタイプ、シートタイプなどがあります。
リビングに置かれた「おしゃれな本棚」の実例
つづいて、おしゃれな本棚の設置事例をご紹介します。インテリアコーディネートの参考にしてください。
実例1:ヴィンテージ調のシェルフでダンディなリビングに
カフェスタイルやインダストリアルスタイルのお部屋にぴったりなのが、ヴィンテージ調の本棚です。優しくて重厚感のあるたたずまいが、リビングをムードのある空間にしてくれます。
ヴィンテージ調の家具に欠かせない要素が「古さ」です。写真のシェルフは、古木のような味わいのある棚板とマットブラックのスチールフレームが、ヴィンテージ感を演出しています。
ヴィンテージ調の本棚には、本だけでなく、グリーンも飾りたいですね。色彩がまとまり、おしゃれ感がアップしますよ。レザーのソファとコーディネートすると、こなれた雰囲気になります。
実例2:北欧モダンスタイルのシェルフ兼テレビボード
北欧モダンスタイル(スカンジナビアスタイル)のお部屋に合わせるなら、白やナチュラルな木の色の本棚がおすすめです。優しくて明るい、落ち着きのある空間になりますよ。
北欧モダンスタイルの家具の特徴は「合理的で、すっきりシンプルなデザイン」です。できるだけ装飾の少ない、ラインのシンプルな本棚を選んでいただくとよいでしょう。
差し色に、フレッシュなグリーンやパステルカラーのアイテムを添えてみましょう。黒やグレーイッシュな色もよく合います。実例を参考に、うまく飾って、おしゃれな本棚を実現してください。
実例3:側板のないシェルフを並べて壁面収納を実現
壁一面を収納にすると、リビングの収納力が格段にアップします。とは言え、ひとつ間違うと途方もない圧迫感が出てしまいますので、大きさやデザインなどに注意する必要があります。
写真のオープンシェルフは、背板をなくすことで、シンプルかつ圧迫感のないデザインを実現しています。複数台を横に並べると、まるで一体的な壁面収納のように利用できますよ。
壁面収納は、システム家具や造作でつくるケースが多いですが、家具でリーズナブルに構築することも可能です。お気に入りのシェルフに、大好きな本やアイテムを並べてみましょう。
リビングにおすすめの本棚5選
最後に、エア・リゾームで人気の本棚の中から、リビングで活躍してくれるものを5つご紹介します。本棚選びの参考にしてください。
ASHFORD (アッシュフォード):デザインと実用性を兼備
ASHFORDは、デザインと実用性を兼ね備えた収納ラックです。シンプルでアシンメトリーなフォルムがまるでプロダクト作品のようで、リビングの雰囲気をワンランクアップしてくれますよ。
背板のない広々としたオープンな収納スペースは、文庫本はもちろん、大型の雑誌まで悠々と収納できます。オブジェや、加湿器などの家電も置きやすいサイズです。
高さのバリエーションが「3段・4段・5段」の3タイプあります。しまいたい本の量に合わせてお選びいただけるだけでなく、複数台を横並びで組み合わせて使うことも可能です。
本体のカラーバリエーションは、ブラウンとホワイトの2タイプをご用意しています。スタイリッシュなクロムシルバーの支柱が、リビングをモダンに演出してくれますよ。
VOLCANO (ボルケーノ):隠せるブックスタンド
VOLCANOの特徴を一言で表わすなら、ずばり「隠せるブックスタンド」です。見せたい本だけ見せ、隠したい本は隠せる ―― リビングの雰囲気を高めてくれる、シンプルで完成度の高いデザインです。
前面の3段ディスプレー収納にはおしゃれなマガジンを飾って、リビングのインテリア性をアップしましょう。その他の本は側面に収納できますので、リビングから丸見えになりません。
VOLCANOは「幅約35cm×奥行約29cm」のスリム設計です。壁の少ないリビングで重宝するサイズですよ。ソファサイドやテレビボードサイドなど、ちょっとしたスペースにスッキリ収まります。
通気性がいいので、モデムやルーターの収納にも適しています。デザイン性と実用性を兼ね備えたブックスタンド「VOLCANO」なら、あなたのご自宅のリビングで活躍してくれるでしょう。
Lamballe (ランバル):完全に本を隠したい人におすすめ
Lamballeは、完全に本を隠したい人におすすめのキャビネットです。高い収納力と、お部屋の雰囲気を損なわないデザイン性、インテリアとしても活躍してくれる存在感が高く評価されています。
大・小2種類の収納スペースは、フラップ式の扉を閉めると一瞬で中を隠せるようになっています。いろいろなものを無造作に収納しても、扉を閉めることでスッキリ見栄えよくなりますよ。
Lamballeは、左側に内法寸法「幅56cm×奥行24.5cm×高さ34.5cm」の収納が2段。右側に内法寸法「幅27.5cm×奥行24.5cm×高さ34.5cm」の収納が2段備わっていて、たくさんの本を収納できます。
左右1枚ずつ、合計2枚の可動棚が付属しています。ご使用いただくことで、本のサイズに合わせたムダのない収納ができるでしょう。背面に抜けるコード穴が付いていますので、家電置き場にも使えます。
Caleb (カレブ):つっぱり式のブックシェル
Calebは「つっぱり式」のブックシェルフで、床と天井を使ってしっかり固定できます。壁に穴を開けずに揺れ・転倒対策ができますので、賃貸住宅でも安心してご利用いただけます。
高さのあるCalebなら、省スペースなのにマンガが約176冊入る大容量収納を実現できます。すべての棚が可動式で、10cm間隔で16段階の細かな調節が可能。棚板1枚当たり耐荷重5kgまでOKですよ。
カラーバリエーションは、2タイプをご用意しています。「ナチュラルな木目調の天板×ホワイトのフレーム」は明るく爽やかな印象で、北欧モダンスタイルのお部屋にぴったりです。
「深みのあるブラウンの天板×ブラックのフレーム」はヴィンテージ調の風合いで、インダストリアルやミッドセンチュリーモダンのお部屋にぴったり。お好みのテイストをお選びください。
DESIGN SHELF (デザインシェルフ):縦置きも横置きもできる優れもの
DESIGN SHELFは、おしゃれなショップのディスプレーみたいに、飾りながら収納していただけるデザインシェルフです。棚板の高さや仕切り板の位置までこだわった個性的なフォルムをお楽しみください。
DESIGN SHELFなら、文庫本からファション誌まで、さまざまな高さの本をスッキリ収納できます。目を引くデザインは、きっとリビングのアイコンになってくれるでしょう。
DESIGN SHELFは全面木目模様の化粧板仕上げですので、お部屋の間仕切りとしても使えます。「リビングとダイニングを分けたい」「テレワークスペースがほしい」そんな願いに応えてくれますよ。
さらに、DESIGN SHELFは「縦置き」も「横置き」もできる優れものです。しかも、シリーズ家具ですので、テレビボードとのトータルコーディネートもお楽しみいただけます。
まとめ:おしゃれな本棚で快適なリビングを実現しよう
電子書籍が普及した昨今、読書家は「紙派」と「電子派」に分かれつつあるように感じます。あなたは、どちら派でしょうか?
紙派の方にとって、本棚は「My宝箱」のような存在でしょう。リビングにあるお気に入りの本棚から大好きな作家の本をサッと引き出し、ソファでくつろぎながら読めたら、至福ですよね。
本稿では、リビングにマッチする本棚の選び方や、おしゃれな実例、おすすめの商品などをご紹介しました。あなたも、本稿を参考に愛着の湧く「My宝箱 (本棚)」を見つけてください。