家族の一員である大切なペットには、できる限り健やかに長生きしてほしいもの。
室内で過ごす犬のためには、家の中での危険を減らしてあげることが大切です。
特にフローリングの部屋は犬にとって滑りやすく、ケガの心配があるため滑らないように工夫してあげましょう。
そこで今回は、フローリングの部屋で過ごす犬の滑り止め対策について紹介します。
「フローリングで犬が滑るのが心配」
「犬がケガをしないように対策したい」
そんな人は、ぜひ本記事を参考にしてください。
フローロングでは犬のケガに注意!滑らない対策をしよう
フローリングは犬にとって滑りやすくて負担がかかりやすい床材です。ケガを防ぐためにも対策する必要があります。
では、なぜ犬にとって負担がかかるのでしょうか?まずはその理由について紹介します。
フローリングは犬の体に負担をかけやすい!その理由とは
犬はもともと土の上で過ごす動物で、土に爪を食い込ませて歩きます。そのため硬い地面を歩く体の構造になっていないのだそうです。
家のフローリングは硬くて平らなので爪が食い込まず、犬にとっては歩きにくいです。爪が食い込まないと踏ん張りがきかず、滑りやすくなってしまいます。
また、硬いフローリングでは歩いたり走ったりした時の衝撃が吸収されず、骨や関節に負担がかかってしまう恐れもあります。滑らないように踏ん張ることで犬は足を広げる体勢になり、この体勢もまた負担がかかりやすいのだそうです。
老化による衰えが気になる・元気にジャンプする場合も注意
フローリングは犬にとって硬くてケガにつながりやすい床材ですが、特に老化で筋力が衰えているようなら注意が必要。
老化によってバランスを取る力が弱まっている可能性もあります。年々フローリングで滑るようになってきたと感じる場合は老化が原因かもしれません。
また、反対に若くて元気に走りまわる犬も注意。走ったり段差を飛び降りたりする時に、フローリングだと滑って捻挫や打撲、骨折などのケガにつながる恐れも考えられます。
フローリングにはカーペットを敷いて滑らない対策を
上記でご紹介したようにフローリングは犬にとって歩きにくくて負担がかかりやすいため、ケガや病気につながらないように対策する必要があります。
家の中を犬にとって歩きやすくするには、カーペットを敷くのがおすすめです。カーペットならフローリングの上から敷くだけで簡単に対策できるので、賃貸住宅でも取り入れやすいですよね。
また、カーペットは犬のいるお家に敷くと、ほかにもいろいろなメリットがあります。犬にとっても飼い主にとっても利点があるので、犬との暮らしをより快適にするためにもぜひカーペットを取り入れましょう。
犬のフローリングでの滑り止めにカーペットをすすめる理由
カーペットを敷くと犬のいるお家にとってはたくさんのメリットがあります。どんな利点があるのか紹介していきましょう。
パイルカーペットに爪が食い込んで滑りにくくなる
犬のケガ防止のためにカーペットを敷く場合は、パイルカーペットがおすすめです。パイルとはカーペット表面の毛足のことで、このパイルが詰まっていることで犬の爪が食い込み、踏ん張りがきいて滑りにくくなります。
また、カーペットを敷くとクッション性もアップします。クッション性があると犬が歩いたり走ったりした時の衝撃を吸収するので、足腰への負担軽減につながります。
階下への騒音対策になる
フローリングの上で犬が走ったり穴を掘る動作をしたりすると足音や爪で引っかく音が階下に響く場合があります。特にマンションなど集合住宅の場合だと騒音トラブルになる心配がありますよね。そんな時、カーペットを敷いておくと、犬の足音を吸収してくれるので騒音対策ができます。
また、鳴き声もカーペットが吸収して和らげてくれるでしょう。小さい子どもがいるお家でも、カーペットを敷いておけば走りまわった時の足音を軽減するので役立ちます。集合住宅での騒音トラブルが心配な人はぜひカーペットを取り入れましょう。
気になる犬の臭いの対策になる
犬はアポクリン腺という強い臭いの元となる汗を出す汗腺が全身にあるため、体臭が気になりやすいです。また、排泄物の臭いによっても部屋の中は臭いやすくなりますよね。床に粗相をしたり吐き戻したりした時に、拭き取っても臭いが残る場合もあります。
消臭機能付きのカーペットを敷いておけば、気になる臭いが空間に残るのを和らげられるでしょう。また、洗えるタイプのカーペットであれば、粗相や吐き戻しの時にもきれいに洗い流せるので臭い対策につながります。
フローリングのキズ防止になる
犬が走ったり穴を掘る仕草をしたりすると、爪でフローリングにキズがつきやすいです。賃貸住宅の場合は、修繕費も心配になりますよね。コーティングが施されていない無垢材フローリングの場合なら特に、犬の爪によるキズが気になるでしょう。
そんな時にカーペットを敷いておくと、犬の爪によるキズを防止することができます。犬によるキズだけでなく、家具を引きずった時のキズなども防ぐことが可能です。
犬のフローリング滑り止め用カーペットを選ぶ時のポイント
犬のためにフローリングにカーペットを敷く場合は、犬との暮らしが快適になるように選ぶことが大切です。どんなポイントに気をつければいいのか紹介していきます。
【1】パイルカーペットはカットパイルのものを
- カットパイル
- ループパイル
パイルカーペットはパイルの種類が2タイプあり、毛先を切って揃えたカットパイルと毛先が輪になったループパイルがあります。犬が過ごす部屋に敷く場合は、カットパイルのものを選んでください。
ループパイルのカーペットは毛先が輪になっているので、犬の爪が引っ掛かりやすい特徴があります。ケガの元になるだけでなく、ループパイルがほつれてカーペットが傷みやすくなる恐れも考えられます。そのため、犬のいる部屋にはカットパイルのカーペットを選びましょう。
【2】簡単に洗えるかどうか確認
犬が粗相したり吐き戻したりして、床が汚れることは頻繁にあります。そのため、カーペットは簡単に洗えるものを選んでおくのがおすすめです。その際には洗い方もチェックしておきましょう。
水洗い可能なカーペットなら、汚れもしっかり落とせてシミや臭いが残りにくくなります。清潔に保てるように簡単に洗えるものを選んでおくのがおすすめです。
【3】汚れた部分だけ取り外せるものが便利
タイルカーペットのように、複数枚の小さいカーペットを敷き詰めるタイプなら、汚れた時にその部分だけ取り外して洗えるので便利です。汚れたタイルカーペットだけ剥がして水道で流して洗うことができるので、手入れが楽になりますね。
犬が頻繁に粗相や吐き戻しをするようであれば、タイルカーペットを選んで汚れた部分だけをサッと取り外して洗えるようにしておくのがおすすめです。
【4】クッション性や厚みがあるか確認
犬の体への負担軽減のためには、走ったりジャンプしたりした時の衝撃を吸収できるように、クッション性のあるカーペットを選んでおくのがおすすめ。
厚みのあるカーペットほどクッション性が高いので、選ぶ時はカーペットの縦横サイズだけでなく、厚みがあるかどうかもチェックしておきましょう。
【5】防水性や抗菌加工などの機能を確認
カーペットにはいろいろな機能をプラスしたものも多くあります。どんな機能があるのかも購入前にチェックしておきましょう。犬がいる部屋に敷く場合は、防水性や抗菌、防臭効果などがあると安心。
防水性があれば、粗相した時にも染み込みにくくて手入れが楽になります。また抗菌や防臭機能つきなら気になる臭い軽減に役立ちます。防音機能がついたものなら足音や鳴き声による騒音対策になりますね。
【6】インテリアに馴染むおしゃれなデザインも大切
犬のためのカーペットだからといって、見た目をあきらめたくないですよね。インテリアに馴染むおしゃれなデザインかどうかにも注目して選びましょう。
フローリング風の見た目になるペットにやさしいカーペットもありますよ。フローリングの見た目が好みでカーペットを敷くのに踏み切れなかった人は、フローリング風デザインのものをチェックしてみてはいかがでしょうか。
犬のフローリングでの滑り止めにおすすめのカーペット4選
それではここで、犬のいるお家にぴったりなエア・リゾームおすすめカーペットを紹介します。犬にも飼い主にも嬉しい機能が備わった便利な商品ばかりです。
また、どれもインテリアに馴染みやすいおしゃれなデザインなので、違和感なく取り入れることができるはずです。犬のケガ防止や床の保護、騒音対策が気になる人はぜひチェックしてみてください。
【1】防水機能付きで敷いたまま洗える「滑らないフローリング調パイルカーペット」
まるで無垢材フローリングのような見た目の木目調のパイルカーペットです。7000万本以上/㎡の高密度ナイロン製パイルで、これは一般的なラグの10倍以上の密度。滑りにくくてしっかり踏み込めるので犬のケガ防止に役立ちます。
また、ナイロン製カーペットは耐久性や摩耗性に優れていて、ホテルやオフィスの土足で歩く場所にも使われる素材です。そのため、こちらのパイルカーペットも丈夫で安心して使えます。
そして汚れた時は敷いたまま水洗いできるのも便利なポイントです。裏面は防水性PVC素材を使用しているので水分が浸み込みにくくなっています。そのため、汚れた部分を濡らして洗剤を使って洗っても裏側に水分が溜まりにくくて安心です。
ナイロン製で耐久性が高いので、ブラシでゴシゴシしてもへたりにくい特徴もありますよ。洗ったあとはタオルで水分を吸い取ればOK。汚れた時に全部を剥がして洗う必要がなく手入れが楽にできます。
約2mmの短毛パイルなので犬の爪が引っ掛からないのはもちろん、抜け毛がパイルの間に入り込みにくいのもメリット。粘着クリーナーや掃除機でのお手入れもしやすいです。抜け毛やホコリはパイル表面に付着するため、空気中を浮遊しにくくなる利点もあります。
抗菌性能もプラスされているので、清潔に過ごせるのもポイント。こちらのカーペットは実際に医療や福祉の施設などでも使われるほど耐久性と抗菌性能に優れていて、犬のいる空間を衛生的な環境にしたい時にもぴったりです。
こちらのカーペットはサイズバリエーションが8種類と豊富なので間取りにあわせて選ぶことができます。また、やわらかくてハサミで簡単にカットできるのでサイズ調整しやすいのもメリット。隅々までぴったり敷き詰めたい時にも便利ですよ。
【2】汚れた部分だけ剥がして洗える「滑らないフローリング調フロアタイル」
こちらは先ほどご紹介した木目調パイルカーペットと同じ性能を持ったフロアタイルです。
犬が滑りにくい高密度パイルで爪も引っ掛かりにくく、高い耐久性や抗菌可能などの利点はそのままに、1枚あたり100cm×25cmのタイルになっています。10枚セットなので1枚ずつ並べて敷いていく仕様です。
広さにあわせて分量調整がしやすく、リビングなどの部屋だけでなく、廊下や玄関にも敷きやすいです。カッターやハサミで簡単に切れるため、柱の形にあわせて余分な部分をカットするのも簡単です。
また、タイルカーペットなので汚れた時はその部分だけ剥がして洗面所などで水洗いできるのがメリット。中性洗剤で洗ったら水で流して乾かすだけなので、手入れも気軽にできます。速乾性のある素材なのも便利なポイントですね。
タイル仕様だと並べ方で模様を作り出せるのもポイント。3色展開のため、異なる色を混ぜてヘリンボーンやウィーブなどの模様にアレンジすることもできます。リアルな木目プリントなのでおしゃれなインテリアに見せられるでしょう。
【3】短い毛足で滑りにくくて手触りがいい「平織カーペット ラウム」
こちらはカットパイルのカーペットです。パイルの毛先を同じ長さでカットしているので犬の爪が引っ掛かりにくく、ケガ防止に役立ちます。パイルは約240g/㎡の密度の詰まった仕上がりのため犬がしっかり踏み込みやすく、歩いたり走ったりした時の足腰への負担を軽減してくれます。
また、手触りはふんわりとしてやわらかく、パイルが短いためサラッとして夏でもベタ付きません。ホットカーペットや床暖房にも対応していてオールシーズンで使うことができるので、犬にとっても飼い主にとっても快適に過ごせるカーペットといえるでしょう。
短いパイルは犬の抜け毛などのゴミが絡みにくく、掃除しやすいメリットもあります。裏面は不織布のため通気性がよく、湿気が溜まりにくくて衛生的です。
ハサミで簡単に切れるフリーカット製法を採用しているため、柱や壁にぴったりあわせて敷く時にも調整しやすいです。サイズは江戸間の2畳から10畳まで6種類あるので、間取りに合わせて選ぶことができます。
トーンの異なる糸を絶妙に混ぜ合わせたミックスカラーになっているので、一見シンプルな無地のようでありながら単調にならず、インテリアをセンスアップしてくれるでしょう。
ほとんどの製造工程を日本国内で行っており、1つ1つ手作業で作られているため高品質に仕上がっているのもおすすめポイントです。国産ながら比較的リーズナブルなので、なるべく低予算で犬の滑り止め対策をしたい人におすすめです。
【4】厚みがあって防音性に優れたタイルカーペット「静床プレミア」
静音プレミアは防音性に優れたタイルカーペット。専門機関による性能試験を受け、防音等級を取得した本格的な防音カーペットです。
一般的なカーペットの厚みは約5mmであるのに対して、静音プレミアは12.5mmと分厚くなっているのが特徴。特殊三層構造による厚みが防音性を高めており、床衝撃音低減性能はΔLL-4の等級を取得しています。
高い防音性や防振性があるので犬が走ったりジャンプしたりした時の振動や衝撃を吸収し、遮音につながります。また、厚みがあって衝撃を吸収できる点は、犬の足腰への負担軽減にも役立つポイントです。
犬が部屋の中で元気いっぱいに過ごしてもマンション階下へ音が響きにくく、足腰への負担も少なくなるので安心して見守ることができるでしょう。パイルは毛先を切りそろえたカットパイルになっているので爪が引っ掛かりにくい点も使いやすいですね。
防臭加工を施しているためペットの気になる臭いも抑制してくれます。アンモニアや酢酸、イソ吉草酸といった排泄物などによる臭いの軽減にも効果を発揮するので、臭いの気になりにくい空間にすることができます。
抗菌加工も施されており、銀イオンによる力で細菌の増殖を抑えてくれます。カーペット表面のイオンピュアが空気中に少しずつ銀イオンを放って、細菌を死滅させる効果があります。
また、防ダニ加工もあるため、ダニの繁殖力を抑えて徐々に減らしていく効果も実証されており、犬のいる部屋でも安心して使えるでしょう。
50cm×50㎝のタイルカーペットなので、部屋の広さにあわせて隙間なく並べていくだけの簡単施工なのも魅力。柱などに当たる部分はカッターでカットできるため、サイズ調整も難しくありません。
また、汚れたらその部分だけ取り外して丸洗いできます。粗相してしまった時もすぐに洗って乾かせば、シミも臭いも気にならなくなるでしょう。パイルの密度があって継ぎ目に大きな隙間ができず、きれいに敷き詰められるのもおすすめポイントです。
フローリングにはカーペットを敷いて犬の滑り止め対策を!
今回は、犬のフローリングの滑り止め対策について紹介しました。犬は体の構造上、硬いフローリングだと足腰への負担が大きく、ケガにつながる恐れもあります。
ケガを防ぐためには滑らない床にしてあげることが大切。カーペットなら敷くだけで簡単に犬が歩きやすい環境にしてあげられます。
防音や防臭、簡単に水洗いできるものなど犬との暮らしで気になるポイントが解消できるものだと嬉しいですね。エア・リゾームおすすめのカーペットは、ペットと人を快適にしてくれるものばかりなので、ぜひこの機会にチェックしてみてください。