陽気と気品の両面を備えたミッドセンチュリーデザインの照明は、レトロかつエレガントなスタイルのお部屋にピッタリ。シンプルながらも存在感のあるフォルムが、空間を華やかにしてくれます。
しかし「どれを選べばミッドセンチュリーのインテリアになるか分からない!」とお悩みの方も多いはず ―― 。ご安心ください。ちょっとしたポイントを理解すれば、簡単に選べますよ。
本稿では、エア・リゾームがおすすめするミッドセンチュリースタイルの照明7選や、お部屋をミッドセンチュリーテイストにするための照明の選び方をご紹介します。ぜひ、ヒントにしてください。
おしゃれなミッドセンチュリー照明・ライト7選
さっそく、ミッドセンチュリーモダンスタイルの照明の中から、エア・リゾームがおすすめするものを7点ご紹介します。照明選びのヒントにしてください。
manis (マニス):機能性とデザイン性を兼ね備えた万能ライト
《manis》は、ミッドセンチュリーモダンスタイルにピッタリの4灯シーリングライトです。シンプルながらも存在感のあるデザインで、空間にレトロモダンな雰囲気を添えてくれます。
フォルムは、ストレートタイプとクロスタイプから選べます。カラーバリエーションも3タイプご用意していますので、インテリアの雰囲気に合わせて自由にチョイス可能です。
各シェードは、自由に角度を調整できます。広いリビングをムラなく照らすのはもちろん、ダイニングテーブルやお気に入りのコーナーをスポットで強調することもできますよ。
簡単に設置できますので、新しいインテリアへの挑戦も気軽に始められます。天然木とマットな質感のシェードが絶妙に調和した《manis》で、あなたも居心地のよい空間をつくってみませんか?
JACE (ジェイス):インダストリアルテイストのシーリング照明
《JACE》は、ミッドセンチュリーモダンの空間にインダストリアルなエッセンスを添えてくれる、5灯シーリングライトです。シンプルでありながら、存在感のある照明ですよ。
《JACE》の特徴は、ブラックとゴールドのスチール素材を組み合わせた武骨なデザインです。どこか懐かしさを感じさせながらも、ミッドセンチュリーのモダンさを兼ね備えています。
《JACE》は、シェードを排したオープン構造により、電球のシルエットやフィラメントの輝きが際立つ仕上がり。ミッドセンチュリーモダンのシンプルさと機能美を体現した照明です。
各アームは約180度の範囲で可動し、照射角度を調整できます。あなたのお部屋にも《JACE》の輝きをプラスしてみませんか?《JACE》なら、きっとインテリアの主役になってくれますよ。
Terry (テリー):ミニマルなフォルムが光源の美しさを解き放つ
《Terry》は、スプートニクシャンデリアを思わせるデザインの6灯シーリングライトです。装飾を省いた潔さと、時代を超えて愛されるミッドセンチュリーの機能美が、空間に存在感を放ちます。
《Terry》の特徴は、異なる高さで交差するスチールアーム。見る角度によって、絶えず表情を変えます。シンプルを極めたそのフォルムが、光源そのものの美しさを解き放ってくれますよ。
《Terry》の各アームは、角度を調整することで自由にスタイリングできます。リビングでの団らん、ダイニングでの食事、寝室での読書など、あらゆるシーンで理想的な明かりをデザイン可能です。
スマートなサイズ感(約幅59×奥行き13.5×高さ28.5cm)は、都市型の住まいにも自然に溶け込んでくれます。あなたも、この照明でお部屋のインテリアをワンランクアップしてみませんか?
Mercero (メルチェロ):特徴的な多重シェードが光を優しく拡散
《Mercero》は、3枚のシェードを重ねた多重シェード構造が特徴のペンダントライトです。洗練されたデザインと高級感のある光の拡散を兼ね備え、空間に独特の魅力をもたらしてくれます。
天然素材と人工素材の組み合わせは、ミッドセンチュリーモダンスタイルの定番。《Mercero》は、スチールシェードにウッド素材を組み合わせることで、ぬくもりのあるデザインに仕上げています。
コードの長さは、アジャスターで全高54.5~124.5cmまで調整可能です。リビングのくつろぎやダイニングのぬくもり、寝室の安らぎなど、演出したい雰囲気に調和する高さにできますよ。
《Mercero》なら、シンプルでありながら存在感のある照明をお求めの方にピッタリの選択肢です。あなたのお部屋のアイコンとして、末永くお楽しみください。
PiENi (ピエニ):連灯に適したコンパクト設計のガラス照明
《PiENi》は、ガラスシェードが上質な雰囲気を演出してくれる、シンプルデザインのペンダントライトです。ミニマルなデザインを採用しており、インテリアに自然に溶け込んでくれます。
特徴の違うガラスシェードを2タイプご用意しています。澄んだ光のクリアガラスと優しい光の乳白色ガラス、どちらも光を心地よく広げ、いつもの生活を少しだけ特別なものにしてくれますよ。
《PiENi》はコンパクトサイズですので、連灯での使用も可能です。洗練と優雅さ、そして温かさを兼ね備えた《PiENi》なら、単体はもちろん、連灯でより魅力を発揮してくれるでしょう。
まるで宝石のようなガラスの輝きは、暮らしの何気ない瞬間を特別な時間へと変えてくれます。シンプルながら確かな存在感を放つ《PiENi》で、あなたの大切な空間を美しく彩ってみませんか?
Ball Lamp (ボールランプ):月光のような静かな光を放つ間接照明
シンプルでありながら凛とした存在感を放つ《Ball Lamp》は、日常に輝きをそっと添えてくれるフロアライトです。まるで満月のような球体から光が静かに広がり、空間全体を優しく包み込みます。
自然光のように柔らかく降り注ぐ光は、リビングならくつろぎの時間を温かく彩り、ベッドサイドなら安らぎの空気をしっとりとつくり出します。きっと、さりげない名脇役となってくれるでしょう。
《Ball Lamp》は、直径20cmと25cmの2サイズをご用意しています。1灯でも存在感がありますが、2つのサイズを組み合わせれば、月光と夕日のアンサンブルのような趣深い印象を演出できます。
《Ball Lamp》がつくり出す静かな光は、くつろぎの時間をより特別なものにしてくれるでしょう。照明の光と夜のとばりが織りなす上質な空間デザインを、あなたの暮らしにも添えてみませんか?
GENE (ジーン):壁面を気品漂う光で彩ってくれるスコンス照明
壁面を洗練された光で彩るスコンス照明《GENE》は、ミッドセンチュリーモダンスタイルのインテリアにピッタリ。装飾的な役割を果たしながら、空間に明かりを提供してくれます。
琥珀色のガラスシェードと気品漂うゴールドのスチールフレームが織りなす優美な佇まいの《GENE》なら、あなたのお部屋をまるでヨーロピアンホテルの一室のような洗練された空間にしてくれますよ。
《GENE》のガラスシェードを通して柔らかく広がる光は、たそがれ時の夕日のよう。その格調高い輝きが、まるでアートピースのように、何気ない空間を特別なものへと昇華させてくれるでしょう。
《GENE》の取り付けには、専門業者の工事が必要です。照明本体にはスイッチがありませんので、接続できるスイッチが壁面にあるかご確認ください (調光スイッチには取り付けできません)。
お部屋をミッドセンチュリーテイストにするための照明の選び方
つづいて、お部屋をミッドセンチュリーテイストにするための《照明の選び方》をご紹介します。どんなところに着目すればいいのでしょうか?
ミッドセンチュリーモダンスタイルの特徴を把握しておこう
ミッドセンチュリーモダンスタイルの特徴をご存じでしょうか?「いまいち、よく分からない」と言う方は、まず特徴から押さえておきましょう。
ミッドセンチュリーモダンスタイルは、1940年代から1960年代にかけて、戦後のアメリカで発展したデザインムーブメントです。
このスタイルはモダンスタイルを源流とし、より有機的でカジュアルな要素が加わっています。厳格な「モダンスタイル」と比べると陽気、そしてわくわくするような印象があります。
ミッドセンチュリーモダンスタイルのおもな特徴は、以下のとおりです。
- モダンスタイルの流れをくむシンプルで機能的なデザイン
- 当時生まれた新素材の使用と、異素材のミックス使用
- 優美、レトロ感、そして独特の陽気を感じるカラーパレット
モダンスタイルは、華美な装飾を排除し、機能性を重視したシンプルなデザインが特徴です。
ミッドセンチュリーモダンスタイルはその流れをくみつつ、直線的な形状と有機的な曲線の絶妙なバランスにより、洗練と陽気を併せ持つ独自のフォルムを確立しました。
また、自然素材が多用される一方で、新開発された人工素材も活用して、独特の質感を生み出しています。
- 自然素材:木材、皮革、石、ウールなど
- 人工素材:FRP、プライウッド、金属、ガラスなど
カラーパレットでは、ノスタルジックな雰囲気を醸し出すパステルカラーを積極的に利用。アクセントカラーも、ティールブルーやマスタードイエローなど、レトロ感のあるものが使われました。
なお、ミッドセンチュリーの雰囲気を出すには、洗練されたエレガンスを心がけることが大切です。ラフでアーティスティックな雰囲気になると、ブルックリンスタイルっぽくなってしまいます。
著名デザイナーの名作照明を参考にするのもあり
お部屋をミッドセンチュリーモダンスタイルにするなら、当時もてはやされたデザインや素材を活用したいところです。さて、照明はどのようなものを選べばよいでしょうか?
照明においては、ミッドセンチュリーを代表するデザイナーズ照明が参考になります。数々のリプロダクト製品が市場に出回っていますので、デザインや素材をチェックしてみましょう。
著名なデザイナーと、名作照明の例をあげておきます。
- ジョージ・ネルソン「バブルランプ」
- ヴェルナー・パントン「パンテラ、フラワーポット」
- イサム・ノグチ「AKARI」
- アルヴァ・アアルト「A331 ビーハイブ、A330S ゴールデンベル」
- ポール・ヘニングセン「PH5」
- アキッレ・カスティリオーニ「アルコ・フロアランプ」
- フランク・ロイド・ライト「タリアセン」
なお、名作照明は、高額なものが多いでしょう。名作照明を参考に、ミッドセンチュリーの雰囲気をまとった現代のものを探すと、リーズナブルな照明が見つかりますよ。
お部屋の家具も、ぜひミッドセンチュリーテイストのものでそろえましょう。
シンプルな曲線を生かした有機的なフォルムの照明を選ぼう
ミッドセンチュリーモダンの照明は、直線や滑らかな曲線を用いたデザインが特徴です。アルミやプライウッドなど、自由に形状を表現できる新素材を活用して、機能的な美しさを確立しました。
一般家庭で使う家具は、直線的なデザインのものが多いですよね。そんな家具の中に曲線的な照明を取り入れることで、空間にリズムが生まれ、単調さを避けることができます。
計算し尽くされた曲線を生かした照明は、光の拡散や影の演出においても優れた効果を発揮します。インテリアに自然に溶け込みつつ、空間に柔らかな光と温かみを添えてくれるでしょう。
素材は温かみのある木材や洗練された金属、優美なガラスがおすすめ
先述のとおり、ミッドセンチュリーモダンスタイルでは、自然素材と人工素材を組み合わせることが少なくありません。
照明にも、木材・金属・ガラスなど、異なる素材を組み合わせたものがたくさんあります。それぞれの素材が持つ特性が互いを引き立て合い、デザインに深みと豊かさを生み出しています。
素材ごとの特徴をご紹介しましょう。
木材 | ミッドセンチュリーモダンスタイルにマッチしやすい。空間に温かみや柔らかさを与える。チークやウォールナットなどの濃い色の木材は、高級感があり、空間を引き締める効果もあり。 |
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金属 | 洗練された印象を与え、空間にモダンな雰囲気をプラス。曲線加工にも強い。銅や真鍮などの金属は、経年変化によって味わい深い色合いになり、ヴィンテージ感を楽しむことも可能。 |
ガラス | 透明感のある美しい輝きと、柔らかな光の表情が魅力。独特の風合いから、レトロな雰囲気をつくりやすい。ガラスの種類(透明、乳白色など)によって、光の透過性の調整も可能。 |
木材・金属・ガラスを利用した照明は、ミッドセンチュリーモダンスタイルのインテリアに調和しやすいでしょう。これらの素材で、シンプルな曲線を生かしたデザインのものを探してみてください。
なお、他の家具との調和を考慮することも大切です。照明だけが浮いてしまわないように、素材や色合いを合わせる意識を持つとよいでしょう。
一室多灯照明で空間にメリハリをつけよう
ミッドセンチュリーモダンスタイルのライティング計画では、1灯の照明で部屋全体を均一に明るくするのではなく、必要な場所に複数の照明を配置して光に強弱をつけることがポイントになります。
いわゆる、一室多灯照明です。そのメリットをご紹介しましょう。
- インテリアがより魅力的に見え、おしゃれな雰囲気をつくり出せる
- 光の明暗差によって、視覚的に奥行きと立体感を感じさせる
- 天井や部屋の角を照らすことで、空間に広がりが生まれる
- 主照明を消灯し、間接照明だけ点灯することでリラックス効果が生まれる
- 照明の種類や配置、明るさを変えることで、お部屋の雰囲気を変えられる
一室多灯照明では、さまざまな照明器具を組み合わせて使います。ミッドセンチュリーモダンスタイルでよく使われる照明器具のタイプをご紹介しましょう。
- ペンダントライト
- シャンデリア
- フロアランプ
- テーブルランプ
- スコンス(ブラケット)
では、具体的には上述の照明をどう組み合わせればいいのでしょうか?
たとえばリビング・ダイニング・キッチン(LDK)なら、それぞれシーリングライト1灯で済まさず、以下の照明を追加してみましょう。
- リビング:ソファの近くにフロアランプを追加
- ダイニング:テーブルの直上にペンダントライトを追加
- キッチン:カウンターの直上にペンダントライトを追加
- アクセント:アート用にスコンスライトを追加
このように一室多灯にすることで、インテリア全体のデザイン性が向上します。お部屋のおしゃれ度をワンランクアップしたい方は、ぜひお試しください。
なお、お部屋の用途に合わせて適切な明るさの照明を選ぶことも大切です。たとえば、リビングなどのくつろぎたい空間には少し暗めの照明がおすすめです。
色温度(光の色)も、部屋の用途に合わせて選ぶとよいでしょう。リラックスしたい空間には暖色系、集中したい空間には寒色系の色温度が適しています。
まとめ:お部屋にピッタリのミッドセンチュリー照明を見つけよう
本稿では、エア・リゾームがおすすめするミッドセンチュリースタイルの照明7選や、お部屋をミッドセンチュリーテイストにするための照明の選び方をご紹介しました。
照明は、インテリアの中でも存在感を放つアイテムで、お部屋の印象に大きく影響します。お気に入りの照明が見つかれば、それを中心にお部屋全体のコーディネートを楽しむのもいいですね。
ミッドセンチュリーの照明には、シンプルでありながら時代を超えて愛され続ける魅力があります。その魅力を最大限に生かし、あなただけの特別な空間を作り上げてみてはいかがでしょうか?
こちらの記事も、おすすめです。一人暮らしのお部屋をオシャレに演出したい方は、ぜひヒントにしてください。