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北欧ナチュラルインテリアとは?実例8つと仕上げるコツをプロが解説

北欧ナチュラルインテリアとは?実例8つと仕上げるコツをプロが解説

※この記事は、2024年3月1日時点の情報です。公開時から商品情報が変更となっている場合がございます。

「北欧ナチュラルインテリアにしたいけど、どうすればいいんだろう?」

「そもそも、北欧ナチュラルインテリアってどういうもの?」

北欧ナチュラルとは、
北欧にナチュラルテイストを加えたものを指し、
白やグレーなど無彩色に木調ブラウンや、
ファブリック素材をあわせた、明るくシンプルなスタイルです。

つまり北欧ナチュラルインテリアとは、
そんなスタイルを取り入れた室内コーディネートのこと。

具体的な例を挙げると、次のようなイメージです。

上記の通り、4つを押さえることで、
北欧ナチュラルインテリアに仕上がります。

【北欧ナチュラルインテリアに仕上げるポイント】

・基本色は白を中心に「無彩色×木調ブラウン」で明るくまとめる
・木調家具や観葉植物を配置する
・ファブリック素材を取り入れる
・シンプルで丸みのある家具を配置する

しかしながら、ポイントを押さえるといっても、
「今一つイメージが湧かない」という方もいらっしゃるでしょう。

「おかしいな、ポイントを押さえたはずなのに、思っていたのと何か違う…」
「それっぽいアイテムを揃えたのに、何かイメージとしっくりこない…」

曖昧なイメージで進めてしまうと、
そんな失敗につながる可能性もあります。

せっかくインテリアを整えるのだから、
ばっちり北欧ナチュラルな部屋に仕上げたいですよね。

そのため今回の記事では、8つのコーディネート実例を挙げ、
北欧ナチュラルインテリアに仕上げるポイントをご紹介していきます。

【この記事を読んでわかること】

・北欧ナチュラルインテリアとはどんなインテリアか
・北欧ナチュラルインテリアに仕上げるポイント

実例を見ることで、
「どんなインテリアに整えれば良いのか」
がわかりやすくなります。

最後まで読んでいただければ、よりイメージにぴったりな、
北欧ナチュラルインテリアに仕上げられますので、ぜひ参考にしてくださいね。

目次

1. 北欧ナチュラルインテリアとは「白×グレーを基調に自然素材を合わせた、明るくシンプルなスタイル」

北欧ナチュラルインテリアは、
北欧とナチュラルのテイストを掛け合わせたスタイル。

上の写真のように、
白やライトグレーといった無彩色に木調ブラウンを合わせ、
ファブリック素材で柔らかさをプラスした、
明るくシンプルなインテリアです。

具体的にどんなコーディネートがあるかお伝えする前に、
イメージを掴みやすくするため、
北欧ナチュラルインテリアと混同されやすい、
次の2つのインテリアとの違いをご紹介しておきます。

・ナチュラルインテリア
・北欧モダンインテリア

1-1. 北欧ナチュラルインテリアとナチュラルインテリアの違い

北欧ナチュラルとナチュラルインテリアの違いは、次の通りです。

ナチュラルインテリアは、白やアイボリー、
ベージュなどの茶系統の配色がメインとなり、
全体的に暖かみを感じます。

自然素材の風合い、観葉植物の緑、
テラコッタオレンジの差し色が合わさって、
優しく柔らかな雰囲気に仕上がっています。

対して北欧ナチュラルは、
白やグレーなど無彩色を軸にした、
控えめの彩度で統一されています。

使われている素材は、
木材やファブリック素材がメインです。

パッと見た感じが白っぽく、
暖かみよりも人工的な明るさの印象を受けます。

北欧の冬は日照時間が短いため、
白をベースに配色し、明るく見せているからです。

彩度の低い色調からは、
北欧諸国の冬の冷たい雰囲気を感じるでしょう。

ナチュラルインテリアについて、
詳しくはこちらで解説していますので、
ナチュラルインテリアをもっと知りたい、
という方はぜひあわせてご覧ください。

1-2. 北欧ナチュラルインテリアと北欧モダンインテリアの違い

続いて、北欧モダンインテリアとの違いも確認していきましょう。

どちらのインテリアも、基本の配色は無彩色が中心です。

しかし、北欧モダンは北欧ナチュラルよりも
空間のコントラストがはっきりしていて、
整然かつ洗練された印象を受けます。

北欧モダンに使われる色の明度の範囲が広く、
白と対比的な暗めのブラウンを配色しており、
メリハリがついて見えるからです。

また、デスクの金属製の脚など、
無機質な素材を取り入れていることや、
家具のデザインが直線的なので、
優しさよりも冷たさを感じられます。

一方、北欧ナチュラルインテリアは、
全体的に明るい配色でコントラストの差が少ないです。

柔らかなファブリック素材や、
木調家具の曲線的なデザインも手伝い、
優しく柔らかな空間に仕上がっています。

北欧モダンインテリアについて、
詳しくはこちらで解説しています。
ぜひご参考ください。

2.【アイテム付き】北欧ナチュラルインテリアのコーディネート実例8つを紹介!

ナチュラルインテリアや北欧モダンインテリアとの違いを確認したところで、
続いてはコーディネート実例をご紹介していきます。

2-1.【北欧寄り】白をベースに明るくまとめたコーデ
2-2.【北欧寄り】明るい無彩色×木調ブラウンの落ち着いたコーデ
2-3.【北欧寄り】差し色やパターンを取り入れて北欧感をアップしたコーデ
2-4.【北欧寄り】白×グレーに丸みのある家具で可愛らしさを演出したコーデ
2-5.【ナチュラル寄り】木のぬくもりを感じるコーデ
2-6.【ナチュラル寄り】可愛らしい雰囲気でまとめたコーデ
2-7.【ナチュラル寄り】無彩色×明るい木調ブラウンのワンルームコーデ
2-8.【ナチュラル寄り】ファブリック素材で柔らかな印象に仕上げたコーデ

おすすめアイテムもあわせてお伝えしますので、
そちらもぜひ参考にしてくださいね。

POINT!!
北欧ナチュラルインテリアは、
2つのテイストが重なったインテリアです。

コーディネートの際
「北欧とナチュラルのバランスが取れているか」
気になるかもしれません。

しかし、北欧っぽさとナチュラル感の、
両方が感じられるインテリアに仕上がっていれば、
割合の偏り(かたより)はあまり気にしなくても大丈夫です。

むしろ
「北欧寄りにしたい」
「ナチュラルを強めにしたい」
と自分の好みを反映したほうが、
仕上がった際の納得感・満足感につながります。
なにより、インテリアづくりを楽しく進められるでしょう。

2-1.【北欧寄り】白をベースに明るくまとめたコーデ

1つ目のコーディネートは、北欧スタイル寄りの、
白をベースに明るい色調でまとめた実例となります。

下の図のように、
木調ブラウンの割合が少ないことで白が目立ち、
木のぬくもりよりも自然光の明るさが際立っています。

色調だけ見ると北欧スタイルになっていますが、
ソファの上のクッションや丸い編み模様のスツール、
ふんわりと柔らかそうな質感のラグが配置されています。

ファブリックの優しい雰囲気や、
デザインの丸みの可愛らしさが加わり、
ナチュラルっぽさも感じられるコーディネートに仕上がっています。

また、観葉植物を置くと自然の風合いが強まり、
ナチュラル感が出やすくなりますよ。

POINT!!
・配色は白をベースに選び、木調ブラウンは控えめにする
・ふんわり優しいファブリック素材で柔らかさをプラスする
・丸みのあるアイテムを取り入れて可愛さ(ナチュラル感)をアップさせる

▼▼▼

「【北欧寄り】白をベースに明るくまとめたコーデ」におすすめのアイテムは以下の通りです。

2-2.【北欧寄り】明るい無彩色×木調ブラウンの落ち着いたコーデ

2つ目の実例は、1つ目のコーディネートよりも、
無彩色の割合が減り、木調ブラウンの面積が大きくなっています。

また、壁面の大きな絵画や床の中央に敷かれたラグ、
ソファの上のクッションなどにグレーが配色されており、
白の面積も小さくなっていますね。

そのため全体として
白の明るさが控えめになり、代わりにグレーの落ち着き、
ブラウンの暖かみが感じられるコーディネートに仕上がっています。

色調で「ナチュラル感」が増した分は、
部分的に直線的なデザインの家具を取り入れると、
ファブリックの柔らかさとの対比ができて、
メリハリが付き、北欧っぽさが出てきますよ。

POINT!!
・ソファやラグなど比較的面積の広いアイテムをグレーに
・木調家具を取り入れてブラウンの面積を増やす
・部分的に直線的なデザインを取り入れてメリハリをつける

▼▼▼

「【北欧寄り】明るい無彩色×木調ブラウンの落ち着いたコーデ」におすすめのアイテムは以下の通りです。

2-3.【北欧寄り】差し色やパターンを取り入れて北欧感をアップしたコーデ

3つ目のコーディネートは、白を基調に、
ややグレーがかった明るいブラウンをあわせた実例です。

基本の配色でいえばこれまでの例と大差ありませんが、
ぜひ参考にしたいポイントが、小物の取り入れ方です。

全体的に明るくまとめた空間に、
下図のとおり北欧らしいパステルカラーや、
模様の入ったクッションが使われています。

淡い色調で統一された空間は、悪くいえば地味であったり、
退屈さを感じたりといったデメリットがあります。

しかしこちらのコーデでは、
差し色の有彩色や柄を取り入れているので、
無彩色とのコントラストができ、メリハリが感じられますね。

全体として、おしゃれな雰囲気に仕上がっています。

差し色については、「4-1. 差し色を入れる」で、
おすすめのカラーをご紹介していますのであわせて参考にしてください。

POINT!!
・北欧カラーやくすみカラーを差し色に取り入れる
・幾何学模様など北欧らしさを感じる模様の小物を使う

▼▼▼

「【北欧寄り】差し色やパターンを取り入れて北欧感をアップしたコーデ」におすすめのアイテムは以下の通りです。

2-4.【北欧寄り】白×グレーに丸みのある家具で可愛らしさを演出したコーデ

4つ目は、基本色に白、
メインとなる家具に淡いグレーを合わせた実例です。

木調ブラウンは中央のリビングテーブルや、
ソファの脚くらいしかありませんが、
北欧スタイルではなく、
ナチュラルさもあるコーディネートに感じられます。

なぜかといえば、
配置する家具のデザインが丸みを帯びていて、
可愛らしい雰囲気を持っているからです。

1-2. 北欧ナチュラルインテリアと北欧モダンインテリアの違い
でもお伝えした通り、
直線的なデザインの家具は洗練された雰囲気を感じさせ、
カーブがあるデザインだとふんわりした優しい感じを思わせます。

角が少ないと柔らかい印象を受けるからでしょう。

壁や床、メイン家具を無彩色で配色する場合は、
全体的な雰囲気が北欧スタイルになってしまいますが、
実例のように家具の形にこだわってみると、
ナチュラルっぽさも両立できますよ。

また、小さめの家具や、細々とした小物を配置することでも可愛らしさを演出できます。

すっきり片付いていると整然とした感じを受けますし、
カウチソファなどスペースがたっぷりした大きめ家具を置くと、
その存在感のおかげで落ち着いたイメージが先行しやすくなるでしょう。

整然とした落ち着いた空間は北欧っぽさにつながります。

ナチュラル感を出すには、
実例のように細々した小物やクッションを配置したり
、一人掛けのコンパクトなソファを置いたりして、
一つ一つの存在感を小さくまとめるのがおすすめです。

POINT!!
・配色を無彩色でまとめる場合は、家具のデザインに丸みを持たせる
・コンパクトな家具を置く
・小物を配置する

▼▼▼

「【北欧寄り】白×グレーに丸みのある家具で可愛らしさを演出したコーデ」におすすめのアイテムは以下の通りです。

2-5.【ナチュラル寄り】木のぬくもりを感じるコーデ

5つ目にご紹介するのは、
木調家具を多めに配置した木のぬくもりを感じる、
ナチュラル寄りのコーディネートです。

基本的な配色は、
白をベースにグレーや木調ブラウンを使用しているので、
2つ目の「2-2.【北欧寄り】明るい無彩色×木調ブラウンの落ち着いたコーデ
の例とほとんど差はありません。

では何が「ナチュラル寄り」なのかといえば、
着目したいのが使用する色の明度のバリエーションが少なく、
コントラストの差が少ない点です。

1-2. 北欧ナチュラルインテリアと北欧モダンインテリアの違い
でお伝えした通り、コントラストの差があると、空間にメリハリが出ます。

パリッとした雰囲気が加わるので、
柔らかさが目立つナチュラル感が控えめになる、ということですね。

また、観葉植物の色合いも、
やや明るく爽やかな雰囲気を感じます。

色調を明るめにし、明度の幅を小さくするとナチュラル感が増す
と知っておくと、好みに合う北欧ナチュラルインテリアをつくりやすくなるでしょう。

また、ファブリック素材を取り入れると、
ナチュラルの柔らかい感じが空間にプラスできます。

ソファの上にクッションを置くなど、
小物使いを工夫してみると良いでしょう。

POINT!!
・色調を明るくまとめる(暗い色の使用を避ける)
・明度の幅を小さくしてコントラストの差を狭める
・ファブリック小物を置いて柔らかさをプラス

▼▼▼

「【ナチュラル寄り】木のぬくもりを感じるコーデ」におすすめのアイテムは以下の通りです。

2-6.【ナチュラル寄り】可愛らしい雰囲気でまとめたコーデ

6つ目のコーディネートは、白を基調に、
やや彩度の高いブラウンを使った実例です。

白をベースにしたところは1つ目の実例と同じですが、
床がブラウンになると雰囲気が変わりますね。
暖かみが増した分、こちらはナチュラル寄りの印象を受けます。

また、ナチュラル感を出すポイントとしては、
遊び心を感じる要素をプラスするのもコツです。

反対にきっちりと整えて落ち着きを演出すると、北欧っぽさが増します。

実例のなかで挙げるなら、
ダイニングセットの椅子を白とグレーの色違いで揃えたり、
観葉植物の配置の高さを変えていたり、といったところに遊び心を感じますね。

また、模様があるラグやソファの丸いデザインが、
ポップな感じを加え、可愛らしさを演出しているのもポイントです。

POINT!!
・配色は白を基調に、やや彩度の高いブラウンを配色
・丸みのあるデザインの家具や、柄入りのラグを取り入れる
・あえてきっちり整えず遊び心を加えることでナチュラル感アップ

▼▼▼

「【ナチュラル寄り】可愛らしい雰囲気でまとめたコーデ」におすすめのアイテムは以下の通りです。

2-7.【ナチュラル寄り】無彩色×明るい木調ブラウンのワンルームコーデ

7つ目は、無彩色と明るい木調ブラウンでまとめたワンルームの実例です。

パっと見た感じでは全体的に白っぽい印象を受けますが、
使われている家具のおかげで、
ややナチュラル寄りのコーディネートに仕上がっています。

なぜかといえば、木調ブラウンの色味に幅があるからです。

例えば、ベッドのヘッドボードに着目してみると、
赤っぽい暗めのブラウンですよね。

そして、ベッドのすぐそばにあるサイドテーブルは、
ややグレーっぽさを感じる明るいブラウンです。

また、デスクチェアに比べると、
照明の加減でデスクの天板は彩度が高く見えます。
床はオレンジがかっていますね。

このようにブラウンに幅があると、
色味にバラつきが出るため、
北欧の洗練された雰囲気は薄れ、
ナチュラル感を感じやすくなるのです。

ただし、ブラウンに幅を出し過ぎると、
ちぐはぐな感じが出やすくなります。

濃いめのブラウンを使う面積は小さめに、
明るいブラウンは大きく配色すると、
白を基調にした空間と馴染みやすいでしょう。

色味の幅は家具そのものの色でなくても大丈夫です。
実例のように照明を利用して、
色味のバランスを調整するのもおすすめですよ。

POINT!!
・木調ブラウンの色味に幅を持たせる
・照明を使って色味をプラスする

▼▼▼

「【ナチュラル寄り】無彩色×明るい木調ブラウンのワンルームコーデ」におすすめのアイテムは以下の通りです。

2-8.【ナチュラル寄り】ファブリック素材で柔らかな印象に仕上げたコーデ

最後にご紹介するのが、
白壁と木調ブラウンの床で構成されたコーディネートです。

ナチュラル寄りの雰囲気が感じられるのは、
インテリアにファブリック素材が多用されているからです。

例えば、中央のソファの上にたくさん置かれたクッションや、
肘掛けにかかっているブランケット、形の違う2枚のラグなど。

ファブリック素材があると、空間の暖かみが増します。

自然のぬくもりを感じさせるため、
ナチュラル感がアップしやすくなります。

円形ラグを使うと可愛らしさも演出でき、
ナチュラル感を強められます。

もう一つ、小物を多用することも、ナチュラルさにつながります。
北欧の整然とした感じを薄れさせるからです。

その際は実例のクッションのように、
無地ではなく柄の入ったものを選ぶと、
空間にメリハリがついておしゃれに見えますよ。

幾何学模様は北欧感があり、
バランスが取りやすくおすすめです。

ただし、小物を多用する場所は、
実例のようにまとめたほうが良いでしょう。

複数箇所に小物を使いすぎると、
雑然とした感じに見える恐れがあります。

POINT!!
・ファブリック素材を取り入れる
・あえて小物を多用する場所を設け、北欧の整然とした感じを薄める
・幾何学模様は北欧感があり、バランスが取りやすい

▼▼▼

「【ナチュラル寄り】ファブリック素材で柔らかな印象に仕上げたコーデ」におすすめのアイテムは以下の通りです。

3. 北欧ナチュラルインテリアに仕上げるポイント4つ

コーディネート実例をいくつか確認したことで、
北欧ナチュラルインテリアのイメージが
大分掴めてきたのではないでしょうか。

続いては、そのイメージをもっと具体化するために、
「どうすれば北欧ナチュラルインテリアに仕上がるのか」
そのポイントを解説していきます。

【北欧ナチュラルインテリアに仕上げるポイント】

3-1. 基本色は白を中心に「無彩色×木調ブラウン」で明るくまとめる
3-2. 木調家具や観葉植物を配置する
3-3. ファブリック素材を取り入れる
3-4. シンプルで丸みのある家具を配置する

3-1. 基本色は白を中心に「無彩色×木調ブラウン」で明るくまとめる

1つ目のポイントとして、基本の色は
「無彩色×木調ブラウン」で明るくまとめましょう。

無彩色で北欧の冬の冷たさを、
木調ブラウンでナチュラルスタイルの
「自然っぽさ」を出せるからです。

ただし、インテリアの色の構成には無彩色を主に使い、
木調ブラウンの割合は抑えめにすることをおすすめします。

ほかの3つのポイントでは比較的、
北欧よりもナチュラル感が出やすいからです。

北欧とナチュラルのバランスを取り、
ナチュラルではなく北欧ナチュラルに仕上げるには、
インテリアの色は北欧寄りにするのがコツとなります。

壁や設備などは白をベースに、
部屋のメインとなるソファやラグなどの、
広い面積の家具は明るいグレーにすると良いでしょう。

部屋全体の配色のうち70%ほどを白を中心とした無彩色に、
残りを木調ブラウン(+その他の色)で構成するのが目安です。

北欧ナチュラルインテリアには全体的に明るい印象がありますので、
使う色は明度の高いものが基本となります。

無彩色は白と黒、その中間色であるグレーを指しますが、
北欧ナチュラルインテリアに適した色の範囲は、下記が目安です。

そして木調ブラウンは、下記のような彩度が低く明るいものを選びます。

彩度の高いブラウンを配色すると、暖かみが増して、ナチュラル感が強くなりすぎる可能性があるからです。

床は特に、部屋に占める割合が大きいので選ぶ色に注意が必要です。

床にブラウンを採用する場合は、
先に示したようなグレーがかったブラウンを選ぶようにしましょう。

3-2. 木調家具や観葉植物を配置する

2つ目のポイントは、
インテリアに木調家具や観葉植物を配置することです。

北欧・ナチュラルスタイルはともに、
自然との調和を体現したものだからです。
下図のように、空間に自然の風合いを取り入れましょう。

配置する木調家具は、
上の図のように色味や質感を統一することが大切です。

ブラウンは有彩色ですので、
バラつきがあると有彩色の幅が増えてしまいます。

ナチュラルに仕上げるには問題ないのですが、
北欧っぽさを出すには使う色の数を押さえ、
すっきりとまとめることが大切です。

床も木調ブラウンなら、下図のように、
床の色となるべく近づけましょう。

また、使う色の幅を抑えるという観点で、
観葉植物の鉢の色にもご注意ください。

なるべく下図のような白を基調に、
「無彩色×ブラウン」の配色を邪魔しない色を選びましょう。

3-3. ファブリック素材を取り入れる

3つ目のポイントとして、織物(テキスタイル)や、編み物(ニット)といった、
ファブリック(布)素材をインテリアに取り入れましょう。

下図のように、カーテンやソファなどに使うことで、
空間に柔らかな自然の質感と、暖かさを加えられるからです。

ファブリック素材といっても次の通り種類に幅はありますが、
色味を白やグレー、彩度の低い明るいブラウンでまとめられるなら、
基本的に好みで決めて問題ありません。

ふわふわのシャギーラグを敷いても良いですし、
ソファの肘掛けにニット生地のブランケットを置くのも、
雰囲気づくりに役立ちます。

ただし、次のような「透け感」がある布は、
ナチュラル感はあるものの、
北欧っぽさに欠けるため、避けたほうが無難です。
暖かみよりも涼しげな雰囲気を感じさせてしまうからです。

レースカーテンは別ですが、
ソファなどにアクセントとして置くなら、
透け感のないシンプルなものを選びましょう。

3-4. シンプルで丸みのある家具を配置する

4つ目のポイントは、家具のデザインです。
シンプルな丸みのある家具を選ぶと、
北欧ナチュラルの雰囲気に仕上がりやすくなります。

シンプルさは北欧スタイルの機能美を重視する特徴を、
丸みのあるデザインはナチュラルスタイルの可愛らしさを表現してくれるからです。

丸みがあるというのは、
上記の例のようにデザインの一部に、
カーブを取り入れているということです。

また、すっきりとしたシルエットの、
模様や装飾がない無地の物だと、
空間の統一感を邪魔せず、合わせやすいでしょう。

4. 北欧ナチュラルインテリアをよりおしゃれに仕上げるコツ

基本的には、先に解説した4つのポイントを押さえることで、
部屋を北欧ナチュラルインテリアに仕上げられます。

しかし、白やグレーなどの無彩色とブラウンをベースに構成された空間であるため、

「ちょっと地味(退屈)に感じる」
「もう少しメリハリがほしい」
「もっとおしゃれにしたい」

と感じる方もなかにはいるかもしれません。

そこで最後に、北欧ナチュラルインテリアを、
よりおしゃれに仕上げるコツをご紹介していきましょう。

【よりおしゃれに仕上げるコツ】

4-1. 差し色を入れる
4-2. 木目の美しい家具を取り入れる
4-3. 幾何学模様のアイテムを取り入れる

4-1. 差し色を入れる

まずおすすめしたいのが、
インテリアに差し色を入れることです。

「無彩色×木調ブラウン」の空間に色味を加えることで、
空間にメリハリがつき、よりおしゃれに仕上がりやすくなるからです。

差し色といえばビビットカラーをイメージされる方も多いかもしれませんが、
北欧ナチュラルインテリアには、パステルカラーやくすみカラーを合わせるのをおすすめします。

北欧っぽい鮮やかな有彩色に柔らかさを足したような、
ナチュラル感もある色合いだからです。

ただし、あまり色を使いすぎると、全体のまとまりが悪くなりやすいでしょう。
そのため差し色は、多くても2色程度に抑え、配色を統一することが大切です。

写真のように、クッションや絵画、
小物といった比較的小さな面積を閉めるアイテムに差し色を使うと効果的です。

全体的に明るい色合いの空間に有彩色を取り入れることで、
無彩色とのコントラストが出て、垢ぬけた印象を受けますね。

4-2. 木目の美しい家具を取り入れる

北欧ナチュラルインテリアには、
木目の美しい天然木を使用した家具を取り入れるのもコツの一つ。

高級感や上品さが加わり、
垢ぬけた雰囲気に仕上がりやすくなるからです。

木目が見えると、自然の風合いを感じやすくなるため、
ナチュラルさもアップしてくれます。

OCTA75 Chest(オクタ75チェスト)

ただし色味はなるべく、
床の色に近いものを選びましょう。

色味(彩度や明度)が異なると、
空間全体の統一感が薄れてしまうからです。

4-3. 幾何学模様のアイテムを取り入れる

幾何学模様のアイテムを取り入れるのも、
おしゃれ度をアップするコツです。

規則的なパターンが入ることで、
やや地味に感じやすいシンプルな空間に変化を付けられるからです。

2-6.【ナチュラル寄り】可愛らしい雰囲気でまとめたコーデ
でもお伝えしましたが、無地の空間に模様を入れると、
遊び心が生まれて退屈さ・地味さが軽減されます。

例えば、白壁が単調に感じる場合、
下記のようなアートパネルを飾ると、
おしゃれに仕上がります。

取り入れる場所は差し色と同じく部分的にして、
インテリアのアクセントとして活用します。

ソファの上に置くクッションや、
小さなラグ、小物に取り入れやすいでしょう。

1点、柄の大きさについて、ナチュラル感を上げたいのか、
北欧っぽさを強めたいのかで目安が異なります。

好みの範囲で参考にしていただく程度で大丈夫ですが、
基本的には、柄が小さいとナチュラル感が強く、
柄が大聞く明確になると、北欧の感じが強まるでしょう。

部屋の雰囲気が、ナチュラルと北欧のどちらに寄っているのか確認しつつ、
調整するために取り入れてみると良いですね。

5. まとめ

今回の記事では、北欧ナチュラルインテリアとはどのようなものか、
実例を交えて解説してきました。

最後に、記事の内容を振り返っておきましょう。

北欧ナチュラルインテリアとは、
白やライトグレーといった無彩色に木調ブラウンを合わせ、
ファブリック素材で柔らかさをプラスした、
明るくシンプルなインテリアです。

下記のポイントを押さえることで、
インテリアを北欧ナチュラルな雰囲気に整えることができます。

【北欧ナチュラルインテリアに仕上げるポイント】

・基本色は白を中心に「無彩色×木調ブラウン」で明るくまとめる
・木調家具や観葉植物を配置する
・ファブリック素材を取り入れる
・シンプルで丸みのある家具を配置する

ただし、全体的に明るい色調でまとめているので、
人によっては地味に見えたり、
もう少し垢ぬけた感じにしたいと思ったりするかもしれません。

その場合は、よりおしゃれに仕上げるコツもぜひ取り入れてみてくださいね。

【よりおしゃれに仕上げるコツ】

・差し色を入れる
・木目の美しい家具を取り入れる
・幾何学模様のアイテムを取り入れる

ポイントやコツを押さえ、よりあか抜けた、
北欧とナチュラル感のバランスが良い、
素敵な北欧ナチュラルインテリアに仕上げてみましょう。

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